プーチン擁護者批判(2)伊藤貫
優等生らしく、17世紀のヴェストファーレン体制や19世紀の
現実を当てはめようとする。ナショナリスト(私には偽善にみえる)
としてのプーチン体制を多極化体制下の一極として、擁護する。
プーチン体制の実態、独裁体制を決して批判しない。
プーチンが帝政ロシアのように領土拡張のために、ウクライナに
侵略したのではなく、アメリカネオコン勢力が10年以上も前から
計画、仕組んだ戦争である、と主張する。
一方的にプーチンはその被害者であると擁護する愚かしさは、
ロシアの敗勢と共に誰の目にも明らかになってきた。
東欧諸国がロシアを嫌うのは、独裁者しか生まないロシア
ではなく、西欧の自由体制を好むからだ。コッサク
合議制の伝統をもつウクライナも同様である。単にロシア人が
嫌い、と言う話ではない。
以下チャンネル桜の動画に即して、箇条書でその主張に反論する。
1、伊藤貫の真剣な雑談】第6回 [桜R4/5/14] ネオコンの正体
①多極化の1極であるロシア文明を破壊するのが目標。
→ネオコンにはそのような目標はない。伊藤はその根拠を明示すべきだ。
②ロシア文明を世界に冠たる文明として無条件擁護
→ロシア文明は、独裁者を擁立することにより、侵略戦争で領土を
拡張してきたことを背景として創造されてきた。人々は「農奴」と
しての「生」を生きるために独裁者に服従してきた。この側面は
克服されねばならない。
③プーチンの理想的指導者はドゴールである。
→プーチンの理想的指導者はピョトル大帝である。
ドゴールは自由主義者。似ずかつ非なるもの。 伊藤はこの辺は
何も考えてないんだね。優等生の「パズル理論(当てはめ)」
アメリカはドゴールを批判したが、排除しようとはしなかった。
④ウクライナ併合主義者ソルジェニーツインを愛読。高校生に必読書
として強制。
→だから、独裁体制の弊害として、西欧社会から忌み嫌われる。
東欧そしてウクライナも嫌う理由。
⑤ ネオコンの人は狂暴、口上手等々 →
ジャーナリスト、学者でもない一介の日本言論人の伊藤が、
ネオコンの中枢の実態を知ることは不可能。
⑥ドンバス地域は300年間ロシア人が住んできたので手放せない。
→露骨な侵略擁護。18世紀 帝政ロシア支配 17世紀
コサック ウクライナとトルコ支配 の歴史を語らない。
今戦っているウクライナの兵士にこれで「お説教」してみろ。
確実に刺される。
⑦ソルジェニツインは1979年ころ、ロシアとウクライナの危険を
予言していた。
→ウクライナ戦争はネオコンの一方的仕掛けで起こったのでない。
頭書の理屈と論理矛盾。
⑧東部のウクライナ人 ロシアと離れたくない。
→虚偽。ドネツクでパルチザンが起こっているではないか。
⑨民主党はウクライナ戦争を始めた責任を取らされる。
→外れ。ウクライナ援助反対者はいるが、少数。
<続く>
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