年の終わりに当たって、頭書の件 論じてみたい。
ウクライナが負けると、日本を含めた西側民主主義国が、延いては全世界が
中国を筆頭とした独裁体制に支配される。これを避けたいため、ウクライナを応援する。
以下、願望を含めた私の予測だ。
「ウクライナでの戦争、2024年にどうなる 軍事専門家3人の見通し」BBCニュースに沿って
お話しする。→情報源
■バーバラ・ツァンケッタ、英キングス・コレッジ・ロンドン戦争研究学部
- 戦いの決着は、紛争の中心から遠く離れたワシントンやブリュッセルでの政治的判断に
依存している。→★寸評★→両国国民の「戦争意思」がより重要なファクターだ。
→特にウクライナ国民→今賛成が80%弱だが、2024年中に60%を持ち
こたえるかが鍵→動員数が鍵
→ロシア国民が、劣悪な兵士への対応にどれだけ耐えれるか?
特に厳冬期の2024年1月2月 - 少なくともプーチン氏に関しては、ロシアは長期戦を戦うつもりでいることが見て取れる。
★寸評★→体制は強固に見えるが、長期戦は不可能→1年以内→厭戦顕在化と経済悪化
→西側はハイテク産業を始め、文明が前進する→これに遅れるロシア国民は耐えられない - トランプ一存で、今までのアメリカの政策がひっくり返ることはない→★寸評★→然り
■マイケル・クラーク 英王立防衛安全保障研究所・元所長
- 装備や訓練された兵員が不足しているロシアは、どれだけ早くても2025年春までは、戦略的な攻勢を仕掛けられそうにない。→★寸評★→然り。膠着で戦力の疲弊→国民の厭戦→反戦へ
- クーデターや健康問題などの理由でプーチン氏が失脚しない限り、→★寸評★→必ず1年以内に
プージンは失脚する
■ベン・ホッジス 元アメリカ欧州軍司令官
- ウクライナはクリミア周辺でロシアに圧力をかける→★寸評★→然り
- ロシアは、ウクライナを制覇するだけの決定的な突破力を欠いている。そのため、現在占領している地域を維持するため、できる限りのことをするはずだ。西側がウクライナ支援を続ける意欲を失うのを待ちながら、自国の防衛力を強化するだろう。→そうだ 然り→ウクライナが勝つ理由
- しかし、ウクライナは戦うのを止めない。ウクライナは自分たちの存亡をかけて戦っているし、もし戦うのを止めればロシアが何をするか、理解しているからだ。アメリカの意志が弱まると懸念されるだけに、欧州では支援拡大の必要性を話し合う国が増えている。
- しかし私は、新年早々にもアメリカは戦略的な気骨を再発見し、連邦議会が12月に可決を遅らせた包括支援案を成立させるものと予想している。
- それだけに私は、ウクライナが今後数カ月のうちに戦場で上手(うわて)を取り戻そうと、次の対策をとると予想する。
- 何カ月もの戦闘で疲弊した部隊を再編し、攻勢再開に備える
- ウクライナの兵力を最大限、有効活用するため、国内の募兵制度を改善する
- 砲弾や兵器を増産する
- ロシアの強力な電子戦力(電波妨害、傍受、位置特定)に対抗する能力を向上させる
- 初夏までにウクライナは、アメリカ製のF16戦闘機が初めて使えるようになる。そうすればロシア戦闘機への対抗力が向上し、防空能力の強化につながると期待されている。
- ロシアが占領し続けるウクライナの国土のうち、最も戦略的に重要なのはクリミア半島だ。こうした場所を、私たちは「決定的地形」と呼ぶ。
- ウクライナはクリミアで全力を尽くして、ロシアに圧力をかけ続けるだろう。セヴァストポリの海軍拠点も、半島にあるいくらかの空軍基地も、ジャンコイの兵站(へいたん)基地も、いずれもロシアが維持できなくなるよう、追い込んでいくはずだ。
- ウクライナ軍はすでに、この考え方を立証している。イギリスが提供した巡航ミサイル「ストームシャドウ」わずか3基で、ウクライナはロシア黒海艦隊司令官に圧力をかけ、艦隊の3割をセヴァストポリから引き上げさせたのだ。
- もちろんウクライナの兵力は無限ではない。特に砲弾や長距離の精密兵器の数には限りがある。
- それでも、状態が悪いのはロシア兵の方だ。戦争とは意志を試す。そして、兵站を試す。ロシアの兵站体制は脆弱(ぜいじゃく)で、ウクライナから絶え間ない圧力をかけられている。
★寸評★
最後の「ベン・ホッジス 元アメリカ欧州軍司令官」の意見に賛同する。
再度、簡潔に要約する
1 東西経済力比較→圧倒的に「西」
2 ロシア→侵略者 ウクライナ→祖国防衛戦争 →大義名分あり
3 6月からの攻勢→失敗ではない→全体的には主導権はウクライナが維持
決定的事項→トランプがどう言おうが、アメリカはウクライナを見捨てる事は出来ない。
→援助金額が減っても、EUが補う。「西」の存亡とアメリカの威信に拘わるからだ。
その意味で、ウクライナ国民の意思が決定的だ。ここが挫けたら、「西」援助不可能
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