リバイアサン(wikipedia)

■トマス・ホッブス→1588~1679→清教徒革命(1640)~王政復古
 機械論的世界観 哲学者 唯物論の先駆者

■概要
 ・オックスフォード大卒
 ・1640 清教徒革命→フランス亡命
 ・1651 クロムウエル 共和制 統治下→リバイヤサン刊行

■人工的な国家理論

  •  リバイアサン→王統派→無神論者 共和派→専政政治擁護者
  •  概要
    ・権威→如何なる行為でもなし得る権利
       →国家の権威主義(独裁主義 専制主義 全体主義)を擁護
    ・人間の自然状態→闘争状態  生命活動→自己保存本能
     人間固有→将来予見する理性→無限の欲望→自然は有限→満たされることはない
         →争いが生ずる
         →「万人は万人に対して狼」「万人の万人に対する闘争」
    ・自己保存のための暴力」→肯定
    ・他人の暴力→自然権に由来→自然権の矛盾 理性の予見→自然権を制限すべし→自然法
    ・自然法に従うべし→自然権をただ一人の主権者に委ねるべし→自然権の判断 即ち理性に委ねる
             →自己保存の放棄 暴力の放棄でもない
             →国家理性
    ・自然状態では自然法は貫徹されない
  • その影響と解釈 
    ・カルバン主義に類似の自然状態を想定→近代国家理論の先駆け→契約神学が設定→社会契約
     既存の国家理論→支配=服従契約 
     これに対し→平等な個人間の社会契約→国家形成→Q人間の自然理性を重視
          →啓蒙主義的国家理論→ロック ルソー に引き継がれる
    ・相違点→ホッブス→自然状態における自然法→不完全
         ロック、ルソー→同自然法→完全
  • 歴史的意義
    ➀絶対主義の政治理論説
     ・ホッブス→社会契約→服従とみなす
     ・主権者→一者  国家理性がある
     ・主権者→国内の宗教を含めてあらゆる国内的、国際的政策を統制できる
    ②近代的政治理論説
     ・無神論的、唯物論的世界観、理性に基づく平等主義
     ・分析的に導き出したアトム的人間→構造的に人工の国家を導き出す→科学的手法
    ③伝統的政治理論説→キリスト今日倫理思想
     ・自然法思想→デカルト思想に影響される以前から形成
     ・無神論的立場ではなく→信仰による
    ④自然状態的政治理論説→自然状態の理論 闘争の政治理論
     ・自然法→個人規模での闘争を止揚→国家規模の闘争
     ・国家状態→自然法に基づく
      

 ■批判

  • 権力の重要性を強調するが→マキャベリー→国際間には道徳なく、欺瞞、暴力あるのみ
  • 政治の基礎としての権力を強調しすぎ

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