「昭和の大戦」の真実(続)(2)黄文雄著

第三章 大東亜戦争の世界史的貢献とは何か

  • 日本は地球分割の流れを食い止めた
    ・天朝朝貢秩序→万国公法(国際法)に組み込まれた
    ・トルコ革命 辛亥革命→これを再認識させた
    ・明治維新→近現代史最大の革命→朝鮮人中国人の国家感を変えた
    ・辛亥革命→明治維新を目指した
  • 日本モデル→諸国民の独立と発展を促した
    ・清崩壊→漢人、満州人、チベット人独立
    ・ロシア崩壊→」フィンランド、東欧、中央アヒア独立
    ・大東亜戦争→白人支配への挑戦→諸国民の独立
    ・オーエン・ラティモア(米左翼系評論家)
     「日本が立派にやり遂げたことは、アジアに於ける植民地帝国の19世紀的構造を破壊したことだった。」
    ・ウィーン会議後の世界→国民国家は西欧の数カ国だけ
    ・第二次大戦後→六十四カ国
    ・大戦後の新興国家建設のモデル
  • 大東亜戦争無くして植民地解放はなかった
    ・戦線拡大はアジア解放の戦いに過ぎない
    ・背水の陣で安全保障の大前提→列強からの防衛努力→日清日露戦争
    ・維新五の国是→海外侵略でなかった
    ・日本以外に、列強の侵略に対抗する勢力は無かった
    ・アジア防衛のため、アジア諸国と戦う
    ・トインビー
     「アジアとアフリカを支配してきた西洋人が、過去200年の間信じてられてきたような
      腐敗の神でないことを、西洋以外の人種に明らかにした」
    ・列強を駆逐し、アジア諸国との共存共栄→日本の生存はない→国民的認識
  • 日本を盟主とするアジア復興→戦後の批判のポイント→日本の野望の隠れ蓑
    ・実質的に日本を盟主にする意外に、方法はなかった
    ・中国→21世紀の現代でさえ、民族意識が完全でない
    ・反日抗日 反帝反米→嘘八百→※単に国民を「糾合」するため
    ・異民族の侵攻→解放者として歓迎の歴史
    ・列強侵略→小アジア主義では対抗できなかった
  • 日本の近代化に学んだ中国「黄金の十年」
    ・日清戦争終結~清朝崩壊の10年→日本化の時代→中華帝国体制の大変革
    →中華思想の反省
  • 伝統的愚民政策を」否定した日本式教育
    ・民衆が学問→危険視
    ・1905年→科挙制度廃止
  • 中華民国建設の担い手」→日本留学出身者
  • 日本軍の占領で急速に進展する中国の近代化
  • アジア解放に感謝するビルマ人の心
    ・南機関→鈴木大佐→早期ビルマ主張→左遷→戦後B級戦犯→ビルマ人抗議で無罪
     →国家としての日本→決して「アジア解放」が主目的でなかった証
  • 日本軍の占領で一気に独立したフィリピン
    ・米西戦争→米国に味方→独立約束破棄
    ・1943年→ホセ・ラウレル大統領→フィリピン共和国独立
  • インド→19世紀餓死者2000万人以上→人災
  • 日本が生んだインド国民軍の独立戦争
    ・プラッシーの戦いから100年後→セポイの乱→ムガール帝国の復活
    ・1858年→皇帝処刑
    ・1885年→インド国民会議
    ・チャンドラ・ボーズ→ガンジー、ネール 3代英傑
    1943年→日本へ インド仮政府
    ・1947年→独立
  • 仏印武力処理とインドシナ三国の独立
  • 日本が植え付けた「インドネシア国民」の民族意識
    ・独立運動→日露戦争後イスラム同盟が開始
    ・1927年インドネシア国民党(スカルノ)
    ・インドネシア義勇軍 独立戦争→1949年独立
    ・インドネシア語→公用語や国民として連帯感を植え付けた
  • 「大和魂」で英国に立ち向かったマレー人
    ・マレー青年同盟→歓呼で日本軍を迎える
    ・科挙を排除
    ・青年教育→国家意識→マレー人 、インド人の民族意識を植え付ける」
    ・戦後、独立運動を主導
    ・1963年 マレーシア独立
  • アジアの独立の原動力→日本運が与えた「自信」
    ・H・ウェルス→「大東亜戦争は大植民地主義に終止符を打ち、白人と有色人種の
             平等をもたらし、世界連邦の基礎を築いた」
  • 日本人が負担した台湾、朝鮮の国防費
    ・台湾軍→指揮権は天皇に→軍費→日本帝国の国家予算から
    ・朝鮮軍事費→中央の一般会計から支出
    ・新羅の統一以来→中国の属国→日本が国防費を負担→戦後米軍に委ねる
     →他民族依存
    ・西欧植民地宗主国→軍費→現地調達
  • 台湾と朝鮮の青年達 「強制連行」ではない
    ・台湾→人陸士 海兵→志願できず→異民族扱(朝鮮人→同族扱い)
  • 志願兵応募に殺到した朝鮮人青年達
    ・1944年→徴兵制度
  • 台湾でも同じ
    ・皇民化運動→朝鮮、台湾ともに→近代国民意識高揚→戦後に引き継がれる
  • アジアの赤化防止→日本
    ・米→満州、中国赤化には鈍感→パール判事→ソ連や米の助けによって満州、中国へ南進
  • 赤化のために日中戦争の泥沼化を仕組んだソ連
  • 共産主義の脅威を見抜いていた先見の明
    ・中国方面米軍司令官→ウェデマイヤーの警告→共産党南下を阻止すべし n警告を米政府は軽視
              →国共内戦内戦万里の長城で阻止できた
    ・マッカーサー→日本軍の戦い→反共
  • 日本が残した」遺産
    ➀植民地主義に終止符
    ②アジアを近代化した

第四章文明史的視点から見た大日本帝国の興亡

  • 超安定社会の上に構築された大日本帝国
  • 何故近代国民国家への転生が成功したか
    ・封建制→日本とヨーロッパだけに発達
  • 近代ナショナリズムを育てた下地は何か
    ・国境内に住む人は国民である
    ・平安時代→中国文化二対抗→「大和魂」という理念
    ・天皇中心の祭祀の統一形式 江戸時代の檀家制度
  • 高い技術力の蓄積が合理的な近代精神を生んだ
    ・世俗化時代→近代精神を生んだ理由→技術力→合理的実証精神
    ・日本の場合→町人文化
  • 日本の支配は」アジア近代化「支援」だった
  • 日本の支配がなかったら 「陋習」を捨てられなかった
    ・朝鮮総督府→天皇直轄
    ・朝鮮→奴婢の」解放
  • 朝鮮統治は「搾取」でなく「支援」
    ・日韓併合→何より韓国の財政破綻が原因
  • 文明興亡の視点から見るべきアジア近代史
  • 開国維新→東洋文明否定→朝貢冊封訂正否定
  • 19世紀東亜世界→中国、満州、朝鮮、台湾→卑属の跋扈軍隊と官僚の苛斂誅求→アジア的停滞
  • 大日本帝国と共に消えた大アジア主義
    ・「大東亜帝国」を目指さなかった
    ・アジアの共存、共栄、共生→イデオロギーでなく、アイデンティー

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